ピック・サン・ルー (サン＝マチュー＝ド＝トレヴィエ) Pic Saint-Loup par Saint-Mathieu-de-Tréviers

サン＝マチュー＝ド＝トレヴィエ村からもピック・サン・ルーに登れるということで、地図はないものかと、観光局へ行ってみる。

応対してくれたおじさんに聞くと、『そりゃ無理だよ。3時間はかかるよ。僕はいつも、観光客にはカズヴィエイユのコースを案内してるんだよ。だって、サン・マチューからのルートは整備もされていないし、危ないよ』だとか。
3時間ってのは、別に苦になる時間じゃないんですけど、ハイカーにとっては。登り8時間と言われれば、少し引きますけど…。
というわけで、頂いた地図というのは高域地図で、歩くためには全く役には立たないものですが、ま、位置関係は把握できる。

というわけで、今朝はサン＝マチュー＝ド＝トレヴィエ村から45分と言われる、モンフェラン城 château de Montferrandに道路標識を辿って、行ってみることに。

サン＝マチュー＝ド＝トレヴィエ村からはGR60の表示があり、旧市街に登り、トレイルへと。

夜明けが遅くなったので、8時でも朝焼けの風景です。

エルミタージュ・デュ・ピック・サン・ルーというワイン蔵があり、その先にハイキング用の駐車場があります。ここから、おそらく城までは45分ということでしょう。
宿泊している村のカンポテルからここまで、すでに30分はかかってます。

日の出です。岩々は朝日に照らされ、ピンク色から黄色みを帯びてオレンジ色へと、刻々と色が変わって行きます。

サン＝マチューから見た、朝のピック・サン・ルーがピンク色だったのですが、ピンク色の岩もありました。これが色彩の正体でしょうか！？

金曜の朝だからか、だれもいません。
駐車場から15分も歩くと、目標のお城が近くに見えます。楽勝です。

バリザージュが混在しています。赤白のGRに、黄色のPR。そして、青いのもあります。地図もないし、誰にも聞けないし、よくわからないのでメインルートを進みます。

今朝は天候も良く、標高を増すたびにパノラマが広がる気持ちのよい朝です。

しかし、気がつけば、ピック・サン・ルー登頂への分岐点に達していました。
ま、ここまで来てしまったからにはしょうがない。先日は視界も悪かったし、登頂しましょう。

チャペルもくっきりと見え、中ものぞいてみます。

オルテュス断崖もきれいに見えます。

たくあんの辞書には『高所恐怖症』という言葉はありません…。

頂上の目印は、大きな鉄の十字架です。

海までは見えませんでした。

ここまで来る予定ではなかったので、水もあまり持って来ていなかったし、おやつも飴だけ。血糖値が下がって、ふらふらするので、写真を撮って、すぐに下山です。
ランチタイムに間に合うように戻らなければならないので、駆け足気味です。

しかし、そんな時に限って、先導しているたくあんが道を間違える…。こんな岩を下りたっけ、とおもうと、薮。君は通れるかもしれないが、トレイルはずれてると思うよ、たくあん。と、再度、下りた道を登る…。

どうにか昼前に戻ることができ、今日のランチはレストランで、ステーキ。追加でタリアテッレにエンリックが食べきれなかったサラダも食べる。