ブランダ - ナヴァセル渓谷 / サン・ギエムの道編 5月24日② Blandas - Cirque de Navacelles

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles
サン・ギエムの道の見所の一つであるナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles。 6千年前にヴィス川の浸食によって形成された奇景である。 ブランダを超えたところにあった標識では、展望台まで15分。 飲食店マークもあったので、絶景を眺めながら、カフェ・オレというのも悪くないではないか、と進んだが、展望台は大掛かりな工事をしていて、カフェらしき物はありませんでした。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles

来ました、来ました、絶好のビューポイント!
地図を見ていた時は、丘に登ってから下るのかと思っていたのですが、すでに私達は高台にいたようで、絶景を見ながら下るのみです。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


出だしは車道を歩きます。蛇行した車道ですが、平日(金曜日)だからか、天候がぱっとしないからか、出逢った自動車は2台のみ。観光客らしく、車を止めて写真を撮っていました。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


半ばからは、徒歩専用のトレイルになります。延々と蛇行しながら続く下り坂。『不思議の国のアリス』で長い時間をかけてうさぎの穴に落下し、もう落下するのは飽きて来たな、と思う余裕があるほど長い時間だったというのがあるが、まさにそうである。下りが続くと、『このあとこれだけの登りがあるんだろうな、嫌だな〜。』などと考えるのである。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道
 ハイキングの怪我が多いポイントとして、こういう長い下り坂が揚げられる。油断しやすい。加速しやすい。膝に負担。まさに、そうなので、途中で休憩を入れるが、休むと汗が冷えて寒い、というエンリック。
私は足は良いが、今回は肩が痛いのだ。ケイラの時と担いでる重量は大して変わらないと思うけど、リードを持ったり、わずかではあるが犬用品が増えているからかもしれない。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


下りが終わり、橋を渡るとマ・ドゥ・ギィユウ Mas de Guillouの集落。集落を意味する、このマ Masという表現。南フランスでは良く見かけるが、他の地域ではあまり聞いたことがない。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


ナヴァセルの奇景を形成したヴィス川に沿って、ナヴァセルの村へ。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道 ヴィス川


村には石のお土産屋さんみたいな小さなブティックを見かけた以外は、ひっそりとしていて、数名の観光客とすれ違うのみ。水道や公衆トイレがある。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


日向のベンチを発見し、ランチとする。パンにチーズ、鯖の缶詰など。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


ランチの後、カフェを飲みに、唯一開いていたレストラン&カフェへ。13時過ぎだが、客はおらず、暖炉でアヴェロンの長いソーセージを焼いて、スタッフの賄いの準備をしているところだった。かなり良い匂いを嗅ぎながら、暖炉の側でカフェ・オレを戴く。
白いゴールデン・レトリバーがいて、たくあん犬も少し遊んでもらう。

ソーセージを焼く店の主と話すと、やはりこの悪天候で、商売上がったり出そうだ。そんな主、日本に行ったことがある、という。フィッシングクラブの友好提携でフライフィッシングをしにいったとか。こんな田舎の村に来て、日本の話をするとは、驚いたもんだ。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


ここからサン・モリス・ナヴァセル Saint-Maurice-Navacellesへは高台に登り、ヴィス川の渓谷を歩き、サン・モリス・ナヴァセルでもう一度登るんだよ、とトレイルの情報も戴く。

主がいった通り、最初にぐっと登った。他の観光客はナヴァセルの中州の丘に登っているのが見えた。頂上にマリア像があるようだ。私もこっちにも登ってみたかったけど、まだ先は長いし、トレイルの方がもっと高く登るので、まあ、いいか。

ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


ナヴァセル渓谷 Cirque de Navacelles サン・ギエムの道


休憩の後だからか、楽勝の登り。そして、あっという間に高さを増し、渓谷の高台を歩くことになる。ヴィス川で水浴びをしながら、さらに疲れたら川の側で野営なんて思ってたけど、川はずいぶん下なのだ。トレイルは崖っぷちを歩く感じだ。
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