ボワ=ル=ロワからフォンテーヌブロー=アヴォン De Bois-le-Roi à Fontainebleau-Avon

お城で有名な観光地フォンテーヌブローだが、森もお散歩コースとして人気が高い。今回は、そんなフォンテーヌブロー森を散策する23km、所要時間5時間45分、高低差250mのレベル難のPR30を挑戦。

ボワ=ル=ロワからフォンテーヌブロー=アヴォン De Bois-le-Roi à Fontainebleau-Avon

2万5千ヘクタールを誇る樹木の生い茂った森は19世紀には印象派やバルビゾン派の画家を魅惑した地としても有名。今回のルートには往路約3kmでバルビゾンに寄り道することも可能なトレイルということで、余裕があれば未だ見ぬ地、バルビゾンにも足を延ばせられればという期待も秘めて出発。

連休の込み合う土曜のパリのリヨン駅を10時半に出発。前回は出発点の降車駅を間違えた為、慎重に駅名をチェック。今日はシリル、美和ちゃんと定番の4人パーティで、車内では今朝、奮発したと言うシリルのおニューのトレッキングシューズの披露。

ボワ=ル=ロワ駅前からGR1の矢印が示されており、住宅街を抜け、森に入る。胸の辺り迄生い茂るシダ植物が原始的な森を思わせる。パリ北部の森はモンモレンシーやリスル=アダンなどに行ったが、フォンテーヌブローの森は針葉樹と広葉樹が半々あり、なんといても大きな岩がゴロゴロしているのが大きな違い。トレイルには砂が見られ、馬の為に撒いてるのかなと思ったら、3千5百万年前は海だったという。なるほど、丸く形成された砂岩に水路と思われる横線も見られる。

キュヴィエ=シャティヨン岩山塊cuvier-châtillonにかかると、そこはアスレチック。ゴロゴロと点在する大きな砂岩の間を縫って、時には手も使って登山する。こりゃ、雨天じゃ、キツそう。とはいえ、空には灰色の雲が点在し、降りませんように、と願うばかり。足の置き場を考えながら、慎重に登る。斜面も結構ハードです。で、この時点でおニューのトレッキングシューズは既に靴擦れに。

見晴らしの良い高台に到着し、靴擦れのリクエストで早くもランチタイム。えー、早いよ、と私はエンリックが作ってくれたツナのクラブサンドイッチ2ケのうち、満腹になると歩くのが辛いので、一つだけを食べる。

食事後はゆっくり歩いて下山すると砂岩の彫刻広場。ロッククライミングのトレーニングをする人たちで賑わい、アイテムを販売するスタンドまででている。

交差点に出ると、バルビゾンへの矢印が出ているが、男達に却下され、1kmちょい先に見える村を横目に通り過ぎることに。

バリザージュは砂岩にも施され、結構分かりやすくなっている方などだが、なにしろ岩と岩の間をする抜け、道と言う道がないので、注意深くチェックしながら前進だ。登りきるとビューポイントのアップルモンApremontに。フォンテーヌブローの森にはお散歩コースからトレッキングコースまで多数あり、散策する人は年間数100万人。というわけで、同じトレイルを歩いたと言う訳ではないが、ビューポイントには人が多い。